←Back|↑Index|Next→
LDAP アドレス帳の作成
LDAP アドレス帳の利点はメールアドレスを一元管理できることです。複数のマシンを使用してメールの読み書きをしなければならない場合(あるいは OS をマルチブートしている場合)や、メールアドレスを共有したい場合などは非常に便利です。
LDAP のアドレス帳を使用して様々な項目を検索したい場合も多々あると思います。しかし、メーラの実装によって表示するエントリが違ったり、Mozilla のように独自のスキーマを使用している場合があり、どのメーラのアドレス帳でも検索結果を満足させるような LDIF ファイルを記述するのは無理があります。メールアドレス以外の項目の検索結果を重要視する場合には、検索するために使用するメーラを統一し、そのメーラに合った LDIF ファイルを記述する必要があるでしょう。
Mozilla のメーラの LDAP アドレス帳は表示項目が多く、かなり使えそうな気がしますが、独自の Schema を使用しており、それが頻繁にアップデートされていますので、運用を考えると面倒な側面があります。
ここでは、アドレス帳の一般的な表示項目である、氏名、メールアドレス、勤務先の電話番号と FAX 番号、自宅の電話番号を検索できるアドレス帳のデータを作成します。
LDIF ファイルの作成
メールアカウント一人に対して以下のような LDIF ファイルを作成してください。日本語の姓名でも検索できるように cn には漢字のエントリも追加してあります。文字コードは UTF-8 にします。UTF-8 対応のエディタで作成するか、あるいは iconv や lv などのコード変換ツールを使用して UTF-8 に変換します。
dn: cn=tomohiko@sdri.co.jp, dc=in,dc=sdri,dc=co,dc=jp
objectclass: top
objectclass: person
objectclass: organizationalPerson
objectclass: inetOrgPerson
givenName: Tomohiko
sn: Yoshida
cn: Tomohiko Yoshida
cn: 吉田智彦
mail: tomohiko@sdri.co.jp
telephoneNumber: 03-3686-5323
facsimileTelephoneNumber: 03-3686-5329
homePhone: 03-3333-3333
l: Edogawa Ku
st: Tokyo
street: 3-16-7-501 Funabori
o: System Design and Research Institute Co., Ltd.
この LDIF ファイルを mail.ldif という名前で保存し、ldapadd で追加します。
# ldapadd -x -D "cn=Manager,dc=in,dc=sdri,dc=co,dc=jp" \
> -W -f mail.ldif
Enter LDAP Password:
adding new entry "cn=tomohiko@sdri.co.jp,dc=in,dc=sdri,dc=co,dc=jp"
これで、このエントリはメーラの LDAP アドレス帳で検索することができます。Linux 上の Mozilla (1.0.1-26) と、Windows 2000 上の Becky! で検索した画面が以下のものです。

←Back|↑Index|Next→
|